海ノ向こうコーヒーで、コーヒー器具の取り扱いが始まりました!
今回は「 HARIO V60 」の特徴やオススメの使い方をご紹介します。
抽出検証したひと:藤原和香奈
主に輸出入に関わる業務を担当。
元バリスタで、2025年のJBrC予選出場の実績もあり、コーヒーの抽出が大好き。大好きを飛び越えて、抽出検証を始めるともう止まらない。
大会での経験からも、ベストな1杯を作り上げるためには、焙煎や、生豆、さらには流通の過程や生産者の背景までを理解することが大切だと思い、海ノ向こうコーヒーに入社した。

「 HARIO V60 」の特徴
様々な豆に対応できる自由度の高さ

HARIO V60の一番の特徴は、お湯の注ぎ方で自在に味わいを調整できる自由度の高さです!
その秘密は、底面の大きな1つ穴にあります。
コーヒーが落ちる穴が大きく、注がれたお湯がほとんどドリッパーに遮られず透過されるので、攪拌を強くしたりゆっくりと時間をかけてお湯を注げば成分は多く引き出され、反対に攪拌を弱めたりすばやく注ぐと、穏やかに成分が抽出されます。
均一な抽出をサポートするスパイラルリブ

スパイラル状のリブが上部まで続くHARIO V60。
このリブがドリッパーとフィルターの間に空気の通り道を作り、蒸らし時にしっかりとガスを抜くことができます。
そのため、2投目以降もお湯がガスに跳ね返されることなく粉の深くまで浸透し、ムラのない均一な抽出を叶えてくれます。
扱いやすい樹脂素材

軽く割れにくいAS樹脂を使用しているため、普段さっと手に取れるだけでなく、持ち運びにも適しています。
また、周辺温度の影響を受けにくいので事前にドリッパーを温めなくても安定した抽出をすることができます。
HARIO V60こんな時に使いたい!
お湯の注ぎ方で味わいを調整できるため、様々なシーンに活用できるのが特徴です。味わいの調整方法に慣れるまでは少し難しいかもしれませんが、パターンを掴めば自由度高くコーヒーの抽出を楽しむことができますよ。
焙煎やエイジングで日々少しずつ変化するコーヒーを常にベストな抽出で調整することもできます。
また、焙煎が少し狙いから外れてしまった際にも抽出の工夫である程度カバーすることができるため、焙煎調整中のコーヒーを美味しく飲みたい際にも適しているドリッパーです!
オススメ抽出レシピ (1杯分)
V60の特徴である「お湯の注ぎ方で変わる味わい」にフォーカスして、焙煎度別にオススメのレシピをご紹介します!
今回はナチュラルプロセスのエチオピアのコーヒーで検証しました。
【 浅~深煎り 共通 】
ペーパーフィルター:V60 ペーパーフィルター
粉量:15g 湯量:240ml (粉と湯量の比率は1:16)
挽き目:中挽き
〈浅煎り〉
湯温:92℃ 投数:3投
0’00-0’30
30ml 注ぐ
0’30-1’00
150ml まで注ぐ(+120ml)
1’00-2’20
240ml まで注ぐ(+90ml)
2’20 あたりで落ち切り、完成
〈中煎り〉
湯温:90℃ 投数:4投
0’00-0’30
30ml 注ぐ
0’30-1’00
130ml まで注ぐ(+100ml)
1’00-1’20
190ml まで注ぐ(+60ml)
1’20-2’30
240ml まで注ぐ(+50ml)
2’30 あたりで落ち切り、完成
〈深煎り〉
湯温:85℃ 投数:5投
0’00-0’30
30ml 注ぐ
0’30-0’50
90ml まで注ぐ(+60ml)
0’50-1’10
140ml まで注ぐ(+50ml)
1’10-1’30
190ml まで注ぐ(+50ml)
1’30-2’45
240ml まで注ぐ(+50ml)
2’45 あたりで落ち切り、完成
「注ぎ方にフォーカスした」味わい調整のポイント
今回は、お湯の注ぎ方で味わいを調整できるというV60の特徴を生かして、
「撹拌」と「投数」の観点から味わい調整のポイントをご紹介します!

〈酸味が強くもう少し甘さや苦みを出したい時〉
①攪拌を強めに注ぐ
攪拌する注ぎ方が難しい場合は、少し高いところからお湯を注いでみてください!
V60は中心部が深くなっているので、特に中心を攪拌するイメージで注ぐとなお良いです。
②投数を増やす
3投で淹れているなら4投に、4投で淹れているなら5投に、というイメージで投数を増やしてみてください。
〈苦味や雑味が目立つ時〉
①攪拌が控えめになるように注ぐ
低い位置から注ぐと攪拌を抑えやすくなります。
注ぐスピード自体が遅くなりすぎてしまうとかえって抽出時間が伸びてしまうので、ある程度リズムよく注ぐのがポイントです!
②投数を減らす
4投で淹れているなら3投に、5投で淹れているなら4投に、というイメージで投数を減らしてみてください。
