
今回のスピーカー

海ノ向こうコーヒー
生豆営業担当
藤原
滋賀県出身。通称まりおさん。 海ノ向こうコーヒー最古参のスタッフで、「おかん」ぽいと言われる。 東京在住ながら、ポッドキャストでは誰よりも流暢な関西弁を喋る。 コーヒーのソムリエとも言える、Qグレーダー保持者。

海ノ向こうコーヒー
輸出入・品質管理担当
宮﨑
長崎県出身。仕入れに関わる業務全般を担当。産地でのワークショップやプレゼンなど、弾丸の海外出張もこなすトリリンガル。イラストが得意で、麻袋やステッカーのデザインも手がける器用さの持ち主。しっかり者な一方で、ブラックユーモアが大好き。ボソッと面白いことをつぶやく。

Da Latee
代表
大島さん
大阪府出身。高校時代、ある経営者との出会いをきっかけにビジネスを志し、2012年よりベトナムでF&B分野の輸出入事業をスタート。現在はホーチミンを拠点に、ダラットの生産者や現地パートナーと協力しながら品質改善や商品開発、日本市場との橋渡しに取り組む。2024年にスペシャルティコーヒーブランド「Da Latee」を立ち上げ、産地と消費地をつなぐ情報発信や体験づくり、持続可能なコーヒーづくりにも力を入れている。
オープニング
藤原 はい、本日もポッドキャストを始めます。よろしくお願いします。今日はゲストに来ていただいて、社外のゲストと、社内は宮﨑さんと一緒にお伝えしたいと思います。早速ですが、よろしくお願いします。ゲストの大島さん、よろしくお願いします。ご挨拶、ご紹介をご自身でお願いいたします。
大島 はい、どうも。ダラッティというベトナムでアラビカ栽培を農家さんとしてやっております、大島と申します。よろしくお願いします。
宮﨑 よろしくお願いします。
藤原 お願いします。宮﨑さん、早速ですが、ダラッティさんとの出会いのきっかけみたいなところをお話しできますか。
宮﨑 はい。出会いで言うと、去年のSCAJでうちのスタッフがブースに伺ったのがきっかけです。去年の9月ですね。
大島 そうですね。
宮﨑 そこから、海ノ向こうコーヒーが新しく始めた「うみむこパートナーズ」という企画はどうかなというお話をさせてもらって、実際に販売していただいた、という流れです。
藤原 そうですよね。うみむこパートナーズって、多分サービス自体もポッドキャストでは初めてのご案内になると思うんですけれども、それぞれの企業さんが、うちのプラットフォームを使っていただいて、直接お客様とやり取りしていただく、そういうプラットフォームってことでいいですかね。
宮﨑 そうですね。ざっくり言えばそんな感じです。簡単に言うと、他社さんの生豆を、海ノ向こうコーヒーの商品ページ上でご紹介して販売するという企画のサービスになります。この背景としては、今回ご登場いただいているダラッティさんもそうなんですけど、実は海ノ向こうコーヒーがまだ知らない、世界で熱心に産地で生産に取り組んでいたり、生産者さんと関係性を築いていたりして、そのコーヒーを日本に持ってきて、日本で広めたいという方が、意外とたくさんいらっしゃって。そういう皆さんのコーヒーを、何とか海ノ向こうコーヒーのプラットフォームを使って紹介できないかなと思って始めたサービスです。
藤原 ありがとうございます。ダラッティさんも、熱心にベトナムで、さっきご挨拶にありましたけども、アラビカコーヒーの栽培から生産者さんの紹介というところまでされてらっしゃったので、ぜひパートナーとして参加いただきたいというお話で、今回プラットフォームに掲載させていただいたという経緯ですね。では早速、ダラッティさんは何を大事にされていて、そもそもどんな会社なのか、というところをぜひ直接大島さんからお話しいただきたいなと思って、今回この場を準備させていただきました。よろしくお願いします!

ダラッティ、そしてダラットという産地について
大島 ありがとうございます。ダラッティというのは、実はブランド名でして。これはうちの株式会社北村という会社(京都に本社があります)が、ベトナムで15年ぐらい前に仕事を始めまして、そこから色々なご縁やネットワークで、今いくつかの業務を現地でしています。このダラッティは社内スタートアップみたいな位置付けで、4年ほど前に現地の農家さんと始めたプロジェクトになります。
長年ベトナムと日本を行き来しながら仕事をさせていただいている中で、本来は日本とベトナムをつなぐ、特に食の領域で、日本から素晴らしいものをベトナムへ輸出したり、ベトナムからすごくいいものを日本へ輸入してお客様へ流通させる、という仕事をしているんですけれども、その中で、私自身は現地に住んでいて、たまたまダラットというコーヒーの産地に住んでいらっしゃる農家さんを、ある方を通じて紹介していただいたというのが始まりになります。
藤原 なるほど。でも食と言っても本当に幅広いと思うんですけれども、そこでコーヒーを扱われるというのは、たまたまダラットがコーヒーの産地で、農家さんとご縁ができたということになるんでしょうか。
大島 そうですね。元々コーヒーの生産量がすごく多いというのは知っていたところでありつつ、ベトナムコーヒーはロブスタで有名だと思うんですけれども、現地に住んでコーヒーを飲んでいると、どうしてもロブスタ豆に触れる機会が多くて、毎日飲むにはしんどいなというのが正直なところで。そんな中で、ダラットはアラビカを作っている地域があるということを知っていて、日本人の皆さんに親しまれるような風合いのコーヒーを、ダラットで何とか作れないかなということを、まずぼんやりと考えていました。
一方で、知り合った農家さんというのは、コーヒーを作っている農家さんではなくて。ダラットはお野菜やお花の生産でも有名な場所で、どちらかというとそういったものをずっと作ってらっしゃる農家さんでした。ダラットは標高1,500mぐらいの高地で、いわゆる涼しい気候のイメージです。ほうれん草やレタス、トマト、きゅうりといった高原野菜がすごく有名で、ベトナム北部の首都ハノイから南部の商業都市ホーチミンまで、そのダラットのお野菜が出荷されているような場所なんです。
宮﨑 どんなお花やお野菜を育てているんですか?
大島 お花は、特に菊の栽培がすごく有名だったり、あとはいちごや柿といったフルーツでも有名で、どちらかというと農業の一大生産地の中に、アラビカの栽培地域があるという感じです。ただ、ダラットの標高は1,500mぐらいなんですが、空港は800m〜1,000mぐらいのところもあって。そういった場所は逆にロブスタの産地でもあり、地域としてはロブスタとアラビカが混在しているような場所ですね。

藤原 なるほど。では、そこで出会われた生産者さんというのも、野菜やお花をメインに扱ってらっしゃった方になるんでしょうか。
大島 そうですね。農家さんからしても、ある意味プロジェクト的にというか。アラビカの栽培を伝統的にされている農家さんも一定数いらっしゃるんですけれども。僕たちが知り合った農家さんとは、精製の部分から一緒に勉強しながら試行錯誤して、毎年品質の改善をしていっている、という感じです。
藤原 なるほど。では、ダラッティさんの現地での関わり方は、具体的にどういったことになるんでしょうか。
大島 まず精製の面で言うと、例えばどういう精製方法が今の日本のロースターさんやカフェに好まれ、喜ばれるのかというところを日本側でヒアリングしつつ、じゃあこういう味わいにするためにはこういう精製法がいいよね、というところを現地側と共有してモノづくりに反映させる、というところですね。あとは、ダラットのことをほとんどご存知ない方が多いと思うので、逆にこういう土地の風土や文化、特にアラビカコーヒーのポテンシャルみたいなところを、日本の市場へ紹介したり、実際に人的な交流をしたり、モノづくりに生かせるフィードバックをもらったり、そういったところでの関わりが多いですね。
藤原 なるほど。実際にその農家さん自身(コーヒーを栽培されている方)は、引き続き家族単位でやってらっしゃって、どなたかが取りまとめていらっしゃる、という形になるんですかね。
大島 そうですね。最初に出会ったリンさんという農家さんが、現地側のリーダーとして取りまとめてくださっていました。
藤原 精製所は、その農家さんのお家から近いところにあるんですか。
大島 農園と精製所が若干離れていて、車で移動すると1時間から1時間半ぐらいですね。
宮﨑 今、ダラットの中で何件ぐらいの農家さんと一緒にやられているんですか。
大島 今は4件ぐらいですね。3~4件。
藤原 農家さんからしても、家族単位で(細々と)やっていたところからだと、結構チャレンジングなことをされているのかなと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。
大島 そうですね。まず一番大きいのは選別ですね。チェリーの選別です。これまでは収穫したものをあまり選別せずに、いわゆるコモディティのアラビカみたいな形で、バッグの中に緑色のものも赤いものも一緒に入れて出荷されていたところなんですけれども、僕たちの考え方に共感してくださっている今の農家さんたちは、実際には収穫した後に広げて、赤と緑、黄色と緑をより分けていただいて、完熟のものを精製所に持ち込んでいる、という流れです。
宮﨑 ありがとうございます。海ノこうコーヒーでも、ベトナムのアラビカ農家さんはこれまでそんなに取り扱いがなくて、基本的には商社さんからご案内いただくものを扱うことが多かったので、実際に現地の状況をこんなに詳しく聞くのは初めてで、すごく興味深いです。
大島 1件の農家さんは、もうすぐ70歳ぐらいのおばあさんなんです。今もバイクで2人乗りして農園を走り回っています。もう1件の農家さんはご夫婦でされていて、お子さんは皆さん都会でいい大学を出られて、そのまま立派な会社に就職されています。僕たちとしては、その畑を継いでもらったりしないのかなと聞いたこともあるんですけど、農家さんからすると、自分たちが育てて作って収穫して出荷したコーヒーで、子どもが立派に社会に出れたことをすごく誇らしいとおっしゃっていて。確かにそうだなと思って、そういうお話を聞くといいなと思いますね。
藤原 ダラットの地域としては、アラビカとロブスタも作っているとおっしゃっていましたが、基本的にはそういう家族経営されてらっしゃる方が多いんでしょうか。地域の特性として。
大島 そうですね。ほぼ家族単位ですね。ロブスタは大きい会社が広い面積の中で運営するというのがありますけれども、アラビカに関しては家族単位が多いですね。
藤原 精製所では、大きな会社さんが入っていたりすることもあるんでしょうか。
大島 ありますね。精製になると事業会社レベルであります。
藤原 それはダラットの中でも地域によって分かれているものなんですか。
大島 そうですね。畑のほうで言うと、いくつかの地域があって、少数民族の方が多いエリアだったり、そうじゃないエリアだったりするんですけど、いずれにしても家族、親戚ぐらいの単位で、身内はみんな畑を持っているみたいなのが多いですね。それを集荷所に持っていって、そこから大きい精製所、いわゆるファクトリーみたいなところに持っていく。そこはすごく広い土地で、ベッドも広々としていて、そこでアラビカを生産している、というようなイメージです。僕らがやっているのは、本当に小規模で1から始めたので、小規模の精製所を少しずつ拡張したり改善したりしている、という感じです。
藤原 その精製の部分をもう少しお話しいただいたんですけど、どういった管理やどう品質を上げていくか?ということで「ダラットコーヒーチャレンジ」という名前をつけられて、色々なチャレンジをされていると(HPで)拝見していたんですけれども、その内容もぜひお聞かせいただきたいと思います。
ダラットコーヒーチャレンジ ― 7つの取り組み

大島 そうですね。そもそもなぜ「チャレンジ」にしているかというと、持続可能なプロジェクトにしたいという考え方がまずあって、これはいつまで経っても完成しないんですよね。モノづくりや、究極を言うと後継者問題とか、そういったところへのアプローチにもなってくるんですけど、品質を高めていく、環境や経営、コミュニティ、そういったものも少しずつ改善していくという意味で、まず「チャレンジ」という名前を使いたいなと考えました。
具体的な内容として、7つに絞っているわけではないんですけど、結果的にそれぐらいに分かれるかなということで、あげさせていただいています。
1つ目は、地域コミュニティとグローバルなネットワークの形成です。農家が小規模単位でやっているコミュニティを横につなげて、ノウハウの共有や知識の共有をしたり、日本とベトナムの間でネットワークを作って、できたものがきちんとフィードバックされて次のクロップに生かせるような仕組みづくりです。
2つ目が、自然環境の保護です。モノづくりをずっと続けていく上で、どこかに負担がかかると、ある時突然破綻することもあり得るので、できるだけ現地の環境を崩さない形でモノづくりをしていくことを大切にしています。
3つ目は、地域社会への貢献についてです。これは2番の自然環境の保護にもつながってくるんですが、今お付き合いのある農家さんの次の世代、次の次の世代にわたって、一緒に関わってモノづくりをし、日本のロースターさんへ提供していきたいという思いがあります。
4つ目は、ファイナンス支援についてです。これは、農業ってどこもキャッシュフローがなかなか大変だなということがありますし、僕たちはずっとコーヒー業界にいるわけではなくて、外部から4年前に関わったというところで、外から見て今の構造ってどうなの、というクエスチョンもあって。僕たちが長年ベトナムで仕事をさせていただいている中で、どういった形であれば喜ばれるのか、というところの1つに、こういったファイナンスでお手伝いできることがあれば、ということです。
5つ目は、品質管理と透明性の確保です。これは、どこのコーヒー農園でも同じだと思うんですが、いつ収穫されたか、どういう精製を辿って日本に来るか、というところをきちんとしたい。現地にいることのアドバンテージの1つに、そういったアプローチもできるかと思っていて、何月何日に何キロぐらいチェリーが取れたというトレースができるような体制にしています。それによって、何か異変があると、この辺りが怪しいよね、ということで改善につなげられるようにしています。
6つ目は、ニーズに合わせた製品と多様性の提案です。これはまさにフィードバックの中で、日本のロースターさん、あるいはロースターさんから伝わる消費者さんから、どういった声があるか、それを聞いただけで終わってしまうのではなく、次のクロップのモノづくりに生かしたい。農家さん自身も、出来上がって出荷して終わりではなく、出来上がったものがどういう評価だったかというのを知りたいと思っていますし、逆に生産側でこういう取り組みをしていることも知ってほしいという思いもあります。その中で、新しいロットを作るのか、今あるロットを見直すのか、という意味で「ニーズに合わせた」という表現をしています。
7つ目、最後は既存の資源を活用した体験の提供です。これはすごく大切にしていて、コーヒーの産地ってめちゃくちゃ面白いじゃないですか、と僕は思ったんです。僕がある意味恵まれているのは、現地にいつでも行ける、見れる、聞けるということなんですけど、消費者の皆さんやロースターさん、バリスタさんも、その産地を見たいという思いはめちゃくちゃあると思うんですよね。だけど実際には遠くて見れない、時間が取れない、ということがあると思うんです。ダラットで、もし素晴らしいスペシャルティコーヒーができたら、ベトナムって2泊3日とかで行こうと思ったら行けるんですね。もしそういう場所にすることができたら、もっとたくさんの人にモノづくりのリアルや、ベトナムではこういう風に楽しまれているよ、というのを見に来てもらえるかなと思ったんです。
人が動くことの体験、それは農家の方に日本に来てもらいたいという気持ちもありますし、人的な交流だったり、あとは日本にいながらでもそういう産地を簡単にイメージできるようなツールやコンテンツを提供していきたいと思っています。プロジェクトをやり始めて思ったんですけど、コーヒーってみんな結構興味があって好きだけど、よく分からない、知らない部分もめちゃくちゃ多いなと思って。それをどうやって見えるようにして楽しんでもらえるか、ということをよく考えています。
藤原 いや、ありがとうございます。どのお話も1つ1つ共感するなと思って、すごく頷きながら聞いていたんですけれども。印象的だったのが、「モノづくり」という言葉をすごくキーワードとしてお持ちなんだなというところ。あとは、外部の視点からコーヒー業界、コーヒー産地を見て、良くなるためにどういう切り口で入っていくか、というのを1つ1つ項目立てをされて、それに対してアプローチをされているんだな、というのが特に印象的でした。全部お聞きしたいところではあるんですけど、時間の関係で、特に2番と4番、自然環境の保護とファイナンスの部分について、もう少し詳しくお話を伺いたいと思います。
自然環境の保護 ― 循環型農業への取り組み
藤原 自然環境の保護という意味で言うと、現地の環境を崩さずに、というお話だったと思うんですが、具体的にどのようなことを今されているか教えていただけるでしょうか。
大島 パルピングをした時にコーヒーチェリーのカスが出てきますよね。これは僕自身びっくりしたんですけど、それが農業廃棄物になってしまうんです。ベトナムのダラット地域では、農業廃棄物として廃棄されている、というお話があって。それって土づくりに生かせないのかな、というところで、今は堆肥にして、同じ精製所の敷地内で堆肥にして、それを農園に戻すという活動を試験的にやっています。モデル農園を1haぐらい準備していて、そこで毎年苗木の定植の活動などをしているんですね。

その中で、そのモデル農園ではコーヒーチェリーのカスからできた堆肥を使ってみたらどうなのか、あるいはコーヒーだけじゃなくダラットは野菜も有名な産地なので、レタスやほうれん草のハウス栽培で使ってみたらどうなのか、というところで検証をしている状況です。アプローチとしては、循環型農業みたいなところと、苗木の定植をして将来のコーヒー農園のための活動、というのがあります。
あまり大きい投資をして設備投資というのは考えていなくて、現地の人から見ると、僕らが外国人でその地域に入ってきて何かやろうとしている、というふうに見えるのはちょっと違うなと思ったんですね。今ある農園や畑、設備をうまく使いながら美味しいコーヒーのモノづくりをしたいなと思ったので、僕らができることはいくつかある、というところです。これもまだまだ実験中で、コーヒーチャレンジの「チャレンジ」の部分なんですけれども、できたものがどういう味わいになるか、野菜はどうなるか、というところを今検証していて、例えば野菜だと連作障害が出ないとか、具体的な成果につながりつつあって、土が豊かになって、トマトを植えた後にまたトマトができますとか、ほうれん草だと、50日、60日かかるのが45日で栽培できましたとか、具体的な項目がいくつか上がってきているのは、すごく喜ばしいことだし、農家さんにとっても素晴らしいことかなと思うんです。
藤原 なるほど。それは今のパルピングで出てきた堆肥での成果ということでいらっしゃるんですよね。すごいですね。
大島 そうですね。
藤原 野菜って収穫までのサイクルが早いから、成果も分かりやすいですよね。コーヒーで言ったら、今は何か見えてきているものはあるんでしょうか。
大島 肥料の削減とか、やっぱり土が柔らかくなるので、ダラットは粘土質が多いので、そういったところで水分がキープできたり、肥料が削減できたり、あとは有機栽培へのアプローチですね。モデル農園のような有機栽培を目指していまして、そういったところで土づくりに役立つのかなと思っています。まだ堆肥は3年目ぐらいなので、これから既存の農園にも展開できるかどうかを検証しつつ、将来的には農家さんが他のアラビカ生産工場からチェリーのカスを引き取って堆肥にして、野菜やコーヒー向けに展開できるようになったら、それはそれで収益構造も改善されて貢献できるのかな、というイメージですね。
藤原 ちなみに、その堆肥づくりも結構場所がいるんですか。
大島 そうですね。どのぐらいかな、25mプールの半分ぐらいのイメージですかね。山みたいにして、ある一定期間過ぎたら切り返して混ぜたりする、という感じです。発酵させて、良い状態になると悪い菌やバクテリアがなくなっていく。そこではコーヒーチェリーのカスをメインに使いつつ、例えばダラットはではキノコも有名なので、使い終わった菌床とか野菜のくずとか、色々なもので再利用できるような堆肥ステーションみたいなのを運用して、実践していく、というところですね。

藤原 ありがとうございます。宮﨑さん、ラオスにも行かれていますけど、似たようなお話とか、活かせる部分ってありそうですか。
宮﨑 ラオスと似ているのは、ラオスでは海ノ向こうコーヒーがサフロンコーヒーさんから仕入れているんですけど、サフロンコーヒーさんが、ルアンパバーン県内の周辺の農家さんからチェリーを集めて、街外れにある加工場まで持ってきて、そこで精製しているんですよ。その時に同じようにパルプの部分が出るので、堆肥場みたいなのを、ちょっと小さいサイズですけど作っていて、堆肥化させて、それを農家さんの畑に還元させたりしています。あとラオスでは、同じサフロンコーヒーさんが、パーチメントを脱穀した後のパーチメントをバイオ炭にして、それを畑の土壌改善に役立てる、ということもされていました。
藤原 なるほど。ちょうど前回のポッドキャストがバイオ炭の話でしたけど、ラオスでもそういうことをされていたんですね。
宮﨑 意外とそれぞれの地域でやっているものですね。
藤原 ダラッティさんの方は、バイオ炭みたいなところも何か取り組みや考えてらっしゃることがあるんですか。
大島 バイオ炭は1回実験したのは日本国内の話で、抽出した後のカスがたくさん発生するので、それを活用できないかという相談の中で、バイオ炭にしたらどうか、という実験をしたことがあります。小規模なロットだったので、あまりインパクトが出せないかなというところで、3回ぐらい試験をしました。それっきりにはなっていますが、でも面白いですよね。バイオ炭も面白いテーマだと思います。
藤原 ありがとうございます。知らないだけで、産地ではそういう取り組みを、堆肥も含めてやってらっしゃるんだな、というところがあって、聞いてみるものだなと思いました。
宮﨑 あとルワンダだと、同じように堆肥化させるんですけど、パルプをミミズの力を使って液肥にする、ミミズ肥料を作る取り組みをやっていますね。現地だとジェリカンのような水用の大きい(プラスチック)タンクがあるんですけど、20Lぐらいの大きなタンクに貯めておいて、それをちょっとずつ農家さんに配ったり、ウォッシングステーションに働きに来る労働者さんたちが、家庭で他の作物も育てているので、それに使ったりする取り組みをされている工場が結構あります。
大島 なるほど。ロブスタでは、(パーチメントを堆肥ではなく)燃料にしていましたね。ベトナムのロブスタだと、ナチュラルなので天日で乾かして、脱穀機で脱穀してグリーンビーンで出荷すると思うんですけど、そのときに脱穀した殻(パーチメント)を貯めておいて、今度はまたチェリーを乾燥させる時の熱源にしたりとか。そういう循環というか、出たものをまたコーヒーチェリーの乾燥に使ったりというのを見たことがありますね。アラビカもそうなのかなと思ったら、アラビカはパルピングすることも多いので、それは廃棄されているのが現状でした。
藤原 なるほど。面白いですね。
ファイナンス支援について
藤原 話題を移しますが、ファイナンス支援についてというところで、これは我々も(生産地とやり取りする中で)前金で~というお話などもある中で、どうやったらいいんだろうなと思うんですけど、どのように取り組まれているのか。課題なども含めて、ぜひお伺いしたいです。
大島 これは畑(農園)のほうというよりは、精製側のほうなんですけれど、ご存知かと思いますが、精製では、日々チェリーを買って持ち込んでプロセスにかける。つまりキャッシュが出ていくわけです、精製側の人の立場からすると。例えばウォッシュだと11月から始まって、2月、3月ぐらいまでプロセスして、レスティングして6月ぐらいに出荷する、という流れですね。11月から6月まで、その間精製所はどんどんキャッシュが出るばかりで、収益になるのは7月とかっていう現実を見たんです。僕が見ているところだけかもしれないですけど、それってすごく疑問があって。やるならそこも何かしらの形で貢献しつつ回していきたい、という考えがありまして、僕たちができることとしては、11月の収穫のシーズンに、その年のクロップの大体90%ぐらいを先にお支払いさせていただく、という形で、現地にプールされた状態で、個別の農家さん、チェリーを生産されている農家さんとのやり取りに使ってもらう、ということをしています。
これは安心してモノづくりに集中してもらえるのかな、というのがあります。1つは資金繰りをそんなに気にしなくていいのであれば、もっとコーヒーに向き合える時間も増えたり、不安がなくなったりするのかなというのと、あとは設備投資で、この部分をもうちょっとよくしたい、という時に、やっぱり手元の資金が大きくないと難しいですし、ベトナムはすごく金利が高いんですよ。8%とか10%とか、それって実際問題、農家単位では難しいんですよね。というところで、その時期にそれなりの支援ができたら何かしらプラスになるということで、このような形をやらせてもらっています。ある意味、リスクをシェアできるのかなとも思っていて、僕たちにとってもいいものを作ってもらいたい、現地からしても同じ考えをどういった形で共有できるか、という解決策の1つに、こういう形を取ったというところです。
藤原 なるほど、ありがとうございます。90%支払われるのはすごいなと思って伺っていたんですけれども…。
大島 そうなんですよね。出来上がったものがどうなるかまだ分からないじゃないですか、はっきり言って。自然相手ですし。今少しずつ考えているのは、出来上がったコーヒーを見て、現地ではこういう取り組みを毎年しています、というのが分かるようになってきて。一方で日本に入った後のコーヒー豆をどういう風にしたら、(いま)持っているものを現状より引き上げてもらえるか。100の品質のコーヒー豆を、例えば今年は80でしたと。では、100までどう引き上げていただけるとか?そういった生産側と消費側両方で同じビジョンを持って、お互いの取り組みでやっていけるような関係づくりができたらいいなとも思って、少しずつ色々なことをやっています。
藤原 ありがとうございます。宮﨑さんに伺いたいんですけど、生産地の農家さんとやり取りされることが多いと思うんですけど、前払いをするというのは結構リスクもあると思うんですが、その中でどういうところに気をつけてやっていったらいいのか?経験上、何かありますか。
宮﨑 難しいですね。でも、日本で求められている品質はこうだよ、というのは毎回きっちりお伝えするようにしています。前払いする、しないにしても、日本で売りたい、日本に広めていきたいということであれば、農家さんには(日本では)こういうのを求めているよ、という生豆のクオリティやアピアランスなど、ニーズをお伝えするようにしています。
藤原 その中で、(ダラッティさんとの生産者さんの間ではあまり起きないかもしれないですけど)他にバイヤーが来て売っちゃった、みたいなこともあり得ると思うんですよね。そういうところは、さっきおっしゃった信頼関係を個別で構築していくところに尽きるんですかね。
大島 そうですね。僕たちはそれは信頼関係だと思っていますし、一方で市場の原理としては、おっしゃったことはあり得ますよね。ちょっとテーマからずれますけど、買い負けてしまうというところがすごく心配で。コーヒーだけじゃなくて色々なものをやり取りする中で、だんだん日本が弱くなって買い負けするんじゃないかな、というところをすごく懸念しています。僕らの中で言うと、長く付き合っていたら何か面白いことがある、というのは、国民性とか国との関係性もあるのかもしれないんですけど、例えば僕が農園のほうに行くと、もう勝手にくつろいでいってみたいな感じで。よく知ってくださっていて、毎年何回もご飯を食べたりとか、農家さんの家でご飯を食べさせてもらったりとか、あとは町へ出てきてみんなでご飯を食べたり、日本からのロースターさんをお連れしてお話ししたりして。そういうところで面白がってくれているのかなと思いますね。もう50歳、60歳、70歳の方が多いですけれども、日本人が来てくれて一緒に考えてくれている、みたいなところでの信頼関係の醸成、というのはありますね。
藤原 そうですね。前回もバリューウェイの八木さんという、ウガンダで活動されている方をゲストにお招きしてお話ししていたんですけど、何十回のオンラインより1回ご飯を食べることがいかに大事か、という信頼性の構築のお話をされていて。やっぱりビジネスというよりも、この人だからやな、というところが、最後は効いてくるところなのかな、と伺っていて思いました。
大島 そうですね。日本にいる時に、例えばロースターさんとその場で話したことや、写真とか、こういう風に飲まれているよ、みたいなことを、リアルタイムでメッセージなどで送って見せてあげるというのも大切だと思うので、そういう細かいやり取りが重なっていって、1つの形にしていくしかないのかなと思いますね。
藤原 それは本当に現地にいらっしゃるからこそ、すぐ行けるという距離の近さのお話にも繋がりますね。

今後の展望 ― メディア「Compass」とコーヒーサミット構想
藤原 今のお話も、もうちょっと聞きたいところなんですが、次に移らせていただきます。ダラッティさんがこのプロジェクトを通して目指していらっしゃること、また新しく仕掛けていこうとされていることについて、ぜひお話しいただければなと思います。お願いします。
大島 そうですね。僕たちのコンセプトで「Farm to Flavor with Experience」という言葉を大切にしているんですけど、農園から、味わい+αでどういう体験を提供できるか、ということをしていきたいという気持ちがあって。1つは、オウンドメディアを立ち上げました。これはロースターさんなどのB向けのものと、C向けのものとに分かれるんですけれども、そこでベトナムやダラットがどんなところなのか、というところから入って、現地の農家さん1人1人のストーリーや、現地の写真、動画、風景、そういったものをプラットフォーム上に集めて、そこからロースターさんが自由にものを作ったり、お客さんに伝えたりできる、そういう集まれる場みたいなのを今作っています。擬似的な体験ではあるんですが、より産地やコーヒーを身近に感じていただけるようなメディアができたらいいなと。僕は現地にいて、いつでも会いに行こうと思ったら行けるんですけれども、そういったことが特別なことじゃなくて、日本にいらっしゃる皆さんにも体験できるようなものを目指したいなと思っています。
もう1つは、来年1月に予定しているんですけれども、ダラットでコーヒーのサミットを計画しています。これも、産地に行くというのはすごく大切なことなんですけども、行って畑を見て、話を聞いて終わりだと、なんかもったいないなと思って。どうせやるんだったら、もうちょっと深く入り込める何かがあると、日本に帰ってからもその旅が続いたりとか、コーヒーが好きな方にお伝えしたいものもあるだろうし、できることもあるだろうし、あるいは現地のプレイヤーがどういう風にコーヒーを見ているか、提供しているか、というのもきっと知りたいだろうし、と考えたときに、視察じゃなくて、例えば共創プロジェクトみたいなものができたらいいのかなと思って、現地のプレイヤーと日本のロースターさんやプレイヤーさんをダラットに集めて、色々やりたいなと思っています。

具体的には、農園に入っていただいて見学したり話を聞いたりもそうなんですけど、そこでロットを1つ作れたらいいのかなと思っています。イベント用に、マイクロロットでもいいんですけども、試験的にこういった取り組みの中でロットが生まれて、それが6月、7月にどういう風に日本に来るか、というのを楽しみにしていただけるような企画にしたいなと思っています。あとは、政府から見たコーヒー産業、それから政策が将来どういう風になっていくのか、というのもきっと知りたいだろうな、というところで、東京のベトナム大使館の商務部の方と今お話をしていまして。商務部の方も、ロースターさんと同じ目線で産地に行って農家さんの話を聞くと、じゃあ国としてはどういう風に考えているよ、こういう政策でこうなっているよ、というのは、なかなかお互いに直接話できる機会じゃないと思うので、そういうポジションの方に来ていただいて、本当に泥臭くやってもらう、ということを考えています。
それから、現地のバリスタとカフェとカッピングのセッションをしてもいいなと思っていますし、お互いにどういう考え方でブランドを運営しているか、というプレゼンピッチみたいなことをしていただいて、その中で自分のブランドに取り入れられるものだったり、関係を深めて、将来的に何か一緒にできるもの、そういった共創をコンセプトにしたプログラムを今考えていて、来年1月にやる予定です。場所的に行ける距離にあるというのはすごくいいなと思っていますし、ちょっと頑張ればすぐ行けるので、ぜひ多くの方に参加していただきたいなと思います。
藤原 これを聞いてらっしゃる方が「参加したい」と思った場合は、どうさせてもらったらいいんでしょうか。
大島 メディアがもうすぐ立ち上がるので、8月以降に、ダラッティのBASEのショッピングサイトやInstagram、メディアサイトなど、どこからでもいいのでお問い合わせいただければ、ご案内させていただきます。
宮﨑 海ノ向こうコーヒーのダラッティさんのページの中にも、ぜひリンクを貼らせていただきます。
大島 ありがとうございます。壮大な夢ですが、大使館の方と直行便を羽田-ダラットでできたらいいね、という話をしているんですけど、それぐらいのことを一生懸命やりつつ。でも、チャーター便だったらいつでも出せるから、みたいな話にもなっていて。笑 小型のチャーター便にコーヒーに関わる人ばかり乗って、ダラットに行くって結構面白いなと思っています。
宮﨑 面白いですね。
大島 きっと何か生まれるだろうし、皆さんと一緒に盛り上げていければなと思います。
藤原 すごく面白い取り組みだなと思って伺っていました。例えば、現地のプレイヤーというところで、ロースターさんもですし、もちろんロットを作るとおっしゃっていたから農家さんも、精製所の皆さんも、幅広い方が来られる、ということになるんですね。
大島 そうですね。あとは例えばカカオ生産者がいてもいいなと思ったり、バニラビーンズを作っているところとか、食のスタートアップ企業なんかもいっぱいあるので、そういった領域の方に来てもらっても面白いかもしれないなと思っています。
藤原 バニラも取れるんですか。
大島 ありますね。なので、コーヒーはもちろん、コーヒーに関わる方中心にはなるんですが、ベトナムのそういう食に関わる方に来てもらっても面白いかなと思いますし、なかなか出会える機会もないので。
藤原 特にいいなと思ったのが、産地の話を聞いて帰ってくるだけだともったいないとおっしゃっているところは、私もすごく共感する部分で。そこで1つ一緒にモノづくり、ロットを作って、それが届く期間、そして届いてからも継続的にそれを使ってもらえる、そういう関係性が作れる場になれば、本当によりいいなという風に伺って思います。
大島 ロースターさんってメッセンジャーとしてめちゃくちゃ重要な役割をされていると思っているんですよ。伝えたいことがいっぱいあると思うんですよね、お客さんに対して、こんな素晴らしいものがあって、こういう取り組みをしている、と伝えられる。そういったメッセンジャーの皆さんに、どれだけそのコンテンツを提供できるか、というのが現地側にいる僕らの役割だと思っているんです。それがイベントでもいいし、国内でカッピングをする時に産地の話をしてほしい、ということであれば、僕が日本にいる時であれば、いつでもどこでも行きますので、皆さんで盛り上げていけたらとても素晴らしいかな、産地も消費地も、と思います。
藤原 そうですね。それがおっしゃっていたオウンドメディアの「Compass」というところが、そのまま情報のオンライン上の集約の場、ということになるんですもんね。
大島 そうです。あ、オウンドメディアの名前を言うのを忘れていました。「Compass」って言います。ぜひ覚えてください。
藤原 ちなみに「Compass」はどういうような意味合いでつけられたんでしょうか。
大島 「コン(Com)」というのはラテン語で「一緒」という意味なんですよね。僕たちもある意味実験的に動いている面があって、その中でゴールとしては、ベトナムというオリジンの再興、みたいな考えを持っているので、そこにぶれないように進む指針みたいな位置づけに「Compass」があって、そこに色々な人が乗っかって、アイデアをもらったり、逆に提供できることもあったり、一緒に体験したり経験したり考えたりする、そういうプラットフォームに育てばいいな、ということでつけました。
藤原 ありがとうございます。皆さんこれで覚えられましたね、「Compass」。ぜひ調べてみてください。海ノ向こうコーヒーのオンラインでもお知らせするようにいたしますね。
商品紹介

宮﨑 海ノ向こうコーヒーでダラッティさんのコーヒーを紹介させてもらっているんですけど、今販売しているのが、カティモールのハニー、イエローカツアイのナチュラルとハニー、そして品種はミックスのアナエロビックナチュラルの4種類ですね。ニュークロップのサンプルもいただいたんですけど、ニュークロップの商品ページも今急ピッチで準備を進めているところなので、このポッドキャストが公開される頃には販売開始ができているはず、頑張ります。
大島 今年はロットを1つ増やして、全部で7ロットになりました。試験的にティピカだけのアナエロビックナチュラルを、数量はわずかですが作ってみて、それもまた来年に向けて、どういう味わいだったか、いいのか悪いのかも含めて検証しています。
宮﨑 今日ちょうど浅、中、深煎りでそれぞれ7種類の焙煎が完了したので、これから味わいを見て商品ページのところに情報を反映していきます。精製のプロセスの部分で試行錯誤されているというお話だったんですけど、その試行錯誤がまさに出ていて、どれもロットごとに本当に味わいが違っていて、それぞれ面白いので、ぜひ皆さん一度商品ページを見ていただいて、お試しいただきたいですね。
藤原 ありがとうございます。大島さん、他にこの商品のことを伝えておきたい、この農園のことを話したい、というのがあれば、ぜひお願いします。
大島 そうですね。ダラットで作っているロットではカティモールが1番多いんですね。ニュークロップ(今期のクロップ)で改善したことが具体的にいくつかあって、1つはカラーソーターを導入しました。チェリーの段階と豆の段階で選別ができる、選別精度を上げる、それから作業効率の目的でカラーソーターを導入しました。これによって、非常にクリーンな味わいになったかなと思います。2つ目は、割れ・欠け豆の発生率を下げるために、脱穀機の調整改善をしました。この2点で、欠点豆は昨年に比べて大幅に改善されているのかなと思います。
宮﨑 それは本当に生豆の状態からも、おっしゃっている通りに感じました。
大島 ニュークロップからは、1kg、5kgをバキュームパックにしました。これは日本側でできることの1つとして導入したんですけど、これもまたロースターの皆さんから評価を教えていただいて、もっとできることがあるのかないのか、そういったことに協力いただければなと思いますし、ぜひ手に取っていただきたいなと思います。
ちょっと今はまだオンラインでオープンになっていないんですけど、こういった割れ・欠け豆って、まだまだ僕たちの範囲で処理して、どこかに販売とか使えるみたいなところの出口がまだない中で、そういったものを活かして、今チョコレートを作っているんですよ。ベトナムってカカオも取れるんですけど、そういった規格外のコーヒー豆を美味しく焙煎して、粗めにグラインドして、チョコに練り込んだプロダクトなんかも、この秋からオフィシャルに展開していきますので、一度手に取っていただいて、ベトナム・ダラットのコーヒーとのペアリングメニューとして、お客様にご提案いただけるようなものができればいいなと思っています。
藤原 めちゃくちゃ楽しみです。いいですね。そういう出口の見つけ方って本当に大事だなと思うんです。
大島 いや、そうですよね。いいものだけを届けるのはそうなんですけど、上澄みだけをすくって、残った部分は知らないよ、というのはちょっと違うかなと個人的に思ったので、できる範囲で色々試行錯誤しています。
藤原 ぜひそのサミットの中でそういうお話とか、プラットフォームの中でもそういった取り組みを発信していただけると、多分共感される方がすごく多いと思うので、モノづくりの上澄みだけじゃない部分というところを、ぜひお伝えいただければなと思います。私もすごく興味があります。
大島 はい。
藤原 そうですね、1時間ぐらいなので、これで今日はお話をおしまいにしようと思うんですけれども、いいですかね皆さん。言い残したことはないですか?笑
宮﨑 ぜひ皆さん、海ノ向こうコーヒーのダラッティさんのページがあるので、チェックしてみてください。よろしくお願いします。
藤原 ありがとうございます。ポッドキャストのリンクにもサイトを載せておきまので、ぜひご覧ください。では、今日は皆さんありがとうございました。
宮﨑 ありがとうございました。
大島 ありがとうございました。














