ネパール

Nepal

小さな村の暮らし

ネパール。インドとチベットに挟まれた南アジアの国。
エベレストをはじめとするヒマラヤ登山の入り口。

物語の舞台は、ネパール東部カブレ郡の小さな村。
村に暮らす人の多くはお年寄り、ほとんどの人が農業を営んでいます。育てているのは主にトウモロコシ。あと、葉物野菜を少しだけ。
1日はニワトリの鳴き声ではじまります。朝いちばんの仕事は水汲み。村には水道がありません。湧水のあるところまで水瓶を持っていきます。朝から畑に出て、日が暮れたら家に帰る。穫れた野菜は自分たちで食べるためのもの。小さな商店があって、スパイスなどはそこで手に入れます。若い人たちは街に出かけることもあります。山道をゆらゆらと走るバスに乗って4、5時間かけて。

村の若者が話してくれたこと

のどかな暮らしに見えるけれど、実は生活は大変なんだと、村に暮らす若者が教えてくれました。
農業だけでは食べていけない。20代、30代の人たちは外に出て稼いだお金を仕送りしている。村の人たちは、それでなんとか生活をしている。僕の幼なじみは学校にも通えなかった。公立の学校はあるけれど、子どもたちにしっかりと教育を受けさせたい、将来きちんとした仕事に就かせたいと思ったら、この村ではどうしようもない──彼はそんなことをぽろぽろと語りました。
自然と、世界一の山のある美しい景色と、あちらこちらで和やかに話をする村の人たち、目にはそんな光景が映っていましたが、なにも見てはいなかったのかもしれません。
彼はおしまいにこう言いました。
コーヒーを植えているんだ。もしかしたらお金になる、売れたらみんなの仕事になるんじゃないかと思って。

ネパールでコーヒーをつくる

標高が高いと美味しいコーヒーが作れるから、ネパールの山岳地帯は栽培にとても適した環境であること。傾斜地の森のなかでもちゃんと育ち、今の畑はそのままで育てられること。コーヒーの実を収穫して精製すればストックできること。
学んでいくうちに、ネパールの村でコーヒーを育てることは、未来をつくるための仕事のようにも思えました。

つぼみから花を

2017年にネパールの村でコーヒーを育てる活動がはじまりました。農家さんたち、現地のパートナー、そして私たち海ノ向こうコーヒー、みんなで一緒に。そして少しずつ品質の向上に取り組んでいます。
ある農家さんは、私たちにとってコーヒーづくりは、まだつぼみのようなもの。これから花を咲かせるんだと話してくれました。
海ノ向こうコーヒーも一緒になってその花を咲かせようと思います。ネパールの農家さんに寄り添い、応援していきたい。そんな思いを込めて名付けた「つぼみコーヒー」をみなさまにお届けいたします。
たくさんの人に「つぼみコーヒー」を飲んでいただくことで、ネパールの村に暮らす人たちの思いに応えたい。
ネパールのつぼみプロジェクトとして、これからいろいろなこともお伝えしていきます。生まれたばかりのつぼみが花開くまでを、一緒になって見守ってください。

ネパールのつぼみコーヒー

どこか懐かしく、一度飲むとなんだか忘れられない、また飲みたくなる味わい。焙煎を担当するなおさんが、「ネパールの人たちのやさしさを表現したい」と想いをこめて味づくりをしています。

ネパールのコーヒーはこれからもっともっと美味しくなっていきます。それも楽しみに、コーヒーを味わっていただけたら嬉しいです。