前回の記事「需要高まる「デカフェ」ースペシャルティの風味を残す処理工程について」に引き続き、今回はデカフェの焙煎方法やその味わいについてお伝えします。海ノ向こうコーヒーのインスタグラム上で「デカフェ焙煎に関して困っていることはありますか?」という質問に対しいただいたお声に、焙煎士2名(中西・大田)が回答します!
デカフェの焙煎が難しい、デカフェ臭が抜けない、焼き過ぎてしまう……など、お困りの方にぜひ見ていただきたいです。
デカフェ焙煎で気をつけたいポイント

<火力調整編>
焙煎士(大田):ハゼ音は通常の生豆とそれほど変わらないですが、デカフェは生豆の状態でも黒色や茶色っぽい見た目をしているので、焙煎の進行具合が分かりづらいですよね。私も、普段から見た目と香りを意識しながら焙煎していますが、デカフェ焙煎の時はより頻繁に見て、嗅いでを繰り返しています。 投入量、投入温度を固定し、温度も参考にしながら焼いてみてください。数回繰り返すうちに、デカフェでの色と香りの些細な変化が分かるようになってくると思います。
焙煎士(中西):デカフェ処理された生豆は、その処理工程によって熱が入りやすくなっています。1ハゼ以降は急速に水分が無くなるので、1ハゼに達したときの火力を維持すると、進行が早くなってしまいます。1ハゼ後は、火力を少し下げてみてください。
焙煎士(中西):スコーチは、急激な温度上昇が起こった時に生じやすいです。 1ハゼ以降の火力が高かったのではないかと思います。一気に水分が抜けていくタイミングで火力が高い状態だと焦げてしまうので、火力を微調整し、温度上昇に伴ってダンパーを開けていきましょう。ゆるやかな温度変化が望ましいです。

<味わい編>
焙煎士(大田):生豆由来のものか、焙煎由来のものかにもよりますが、浅く焙煎せずに、2ハゼ前後くらいまでしっかり焙煎すると、麦茶のような風味は出にくくなります。
焙煎士(大田):焙煎時間が短い、温度上昇が早すぎるといった可能性が考えられます。少し時間をかけてゆっくり焙煎していくと甘さが増すので、焙煎時間をいつもより延ばしてみてください。目安は9~12分です。私は、デカフェ焙煎では焙煎時間が通常の生豆焙煎より1、2分ほど長くなるように設計しています。投入温度も10℃下げて投入することで、緩やかに酸を発達させています。
焙煎士(中西):エチオピアはデカフェになっても特有の華やかさや酸味があるので、浅めの焙煎度もおすすめです。処理工程によってはデカフェ臭が気にならないものもありますので、いろいろと試していただきたいです。また、2、3種類のデカフェをブレンドしたり、通常のブレンドの5割をデカフェにして、ローカフェインブレンドを作ってみるのも面白いですよ。
今回、海ノ向こうコーヒーで取り扱っている【デカフェ】メキシコ チアパス フィンカ ドンラファ ウォッシュ SHGを、焙煎度を変えてカッピングしてみました。浅煎りでもフレーバーを楽しめるデカフェなので、よかったらお試しくださいね。

浅煎りの場合
・ビターキャラメル
・ナッツ
・とろっとしている
・キャンディーライクな甘さ、丸さがある
・紅茶やウーロンの発酵茶のような味わい
・赤りんごの印象
中煎りの場合
・グアバのようなフルーツのニュアンス
・紅茶のような口当たりでクリーン
・ローストアーモンド
深煎りの場合
・グラッシーな印象
・ペッパーやウッディーなニュアンス
・アフターにチョコレートの風味と甘さ
デカフェの焙煎はデカフェ臭が出ないように深めに焙煎されることが多いのですが、今回のカッピングでは浅煎り(ミディアムロースト)が一番好評でした。飲みやすく、メキシコのメキシコのコーヒーの特徴として挙げられることもある赤リンゴの印象もありました。
こちらのデカフェについて、詳しくはこちらもご覧ください。

【デカフェ】メキシコ チアパス
フィンカ ドンラファ
ウォッシュ SHG
素材の味わいを楽しむデカフェ
その他 デカフェ商品一覧

【デカフェ】コロンビア トリマ
カフェグランデ農協 エルビノ
ウォッシュ エクセルソ EP
重厚感と甘味を楽しめるデカフェ

【デカフェ】【JAS認証】エチオピア グジ
シャキッソ村 TADE GG農園
G3 ナチュラル
エチオピアらしい華やかさを楽しめるデカフェ
