海ノ向こうコーヒーでは、毎日朝礼をするのですが、スタッフの誰かが「今日のおすすめコーヒー」を淹れ、みんなで飲む、という文化があります。ある時出されたのは美味しいデカフェコーヒー。私はデカフェ特有の匂いが少し苦手でしたが、その一杯は、言われるまでそれと気づかないほど、クセをほとんど感じないものでした。
国内外で需要が高まっているデカフェ。私たちもお問い合わせをいただくことが増えてきました。今回は、スペシャルティの生豆を使用したデカフェがどこで、どのように作られているのかについてご紹介します。
デカフェとは?

日本ではカフェインを90%以上取り除いたものを「デカフェ」や「カフェインレス」と呼んでいます。似たような表現に「ノンカフェイン」というものもありますが、 これはカフェインが全く含まれていないものを指します。
日本でも近年デカフェに対する需要が高まり、2000年には600トンほどだったデカフェ生豆の輸入量は、2025年には速報値で4,300トンと、約7倍にまで増加、今後もその傾向は続くとされています。もともとは妊娠中や授乳中の女性からの需要を背景に成長を遂げてきたデカフェ市場ですが、昨今は健康志向の高まりにより、一日のカフェイン量を調整したい人、質の高い睡眠を求める人など、年代や性別を問わず、幅広い人々から求められるようになっています。
どのように加工されている?
デカフェのコーヒーは、生豆の状態で特別な処理工程を経てつくられます。処理方法は大きく分けて、水を使う方法、二酸化炭素を使う方法、化学物質を使う方法の3つがありますが、化学物質(ジクロロメタン、酢酸エチルなど)を使用して製造されたデカフェは、日本への輸出が禁止されています。現在、海ノ向こうコーヒーでは、水を使った方法によるデカフェを取り扱っています。

水を使ったデカフェの加工では、まず、生豆に含まれるカフェイン以外の成分が溶け込んだ水に、生豆を浸します。すると水流・水温・水圧がコントロールされた条件下で、生豆からカフェインだけが外へ出ていくという現象が起こります。カフェインのみを選択的に抽出することが可能なため、デカフェ加工後もコーヒー本来の味わいを損なうことなく残すことができるのです。
こうして安全に生豆からカフェインだけが取り除かれ、約97〜99%のカフェイン成分が除去されます。この加工でつくられるデカフェ生豆は、見た目が黒や茶色っぽくなるのが特徴です。
スペシャルティの風味を残すデカフェ加工について

今回は、現在海ノ向こうコーヒーで取り扱っているデカフェ商品の処理を行っている、メキシコのコルドバにあるDescamex(デスカメックス)社の処理工程をご紹介します。
特徴は、メキシコの最高峰、オリサバ山から流れる綺麗な水を処理に使用していること。山からの恵みの水を使用するため、「マウンテンウォータープロセス」とも呼ばれています。山の清流を使用していているため水の質が良く、それがクリーンな味わいにつながっています。
このプロセスでは、乾燥工程においてもひと工夫が施されています。水を使用してデカフェ加工をした後、デスカメックス社では、3種類の異なるドライヤー(ドラム式、水平振動式、垂直式)に順番に豆を入れ、ゆっくり均一に乾燥させています。この丁寧な後処理により、急激な乾燥で味わいが損なわれるのを防いでいます。約3日間かけてカフェインを取り除き、最後に豆の表面を磨いて不純物を除去してから、日本に向けて出荷されます。

美味しいコーヒーを作るため日々努力されている農家さんと、そのコーヒーの風味を損なわないよう細心の注意を払い、デカフェ処理を行っている工場のみなさん。
栽培から処理工程までのさまざまな工夫の積み重ねの結果、デカフェ臭がほとんどなく、コーヒー本来の風味を楽しめる一杯が生まれています。
上質な味わいに仕上がったデカフェコーヒーを、一度試してみてくださいね!
デカフェ商品一覧

【デカフェ】コロンビア トリマ
カフェグランデ農協 エルビノ
ウォッシュ エクセルソ EP
重厚感と甘味を楽しめるデカフェ

【デカフェ】メキシコ チアパス
フィンカ ドンラファ
ウォッシュ SHG
素材の味わいを楽しむデカフェ

【デカフェ】【JAS認証】エチオピア グジ
シャキッソ村 TADE GG農園
G3 ナチュラル
エチオピアらしい華やかさを楽しめるデカフェ
