[イベントレポート]コーヒー×ブロックチェーンの可能性

「Connectable Coffee(接続可能なコーヒー)」とは。
3/2(土)に、Fabcafe Tokyoさんで、コーヒーとブロックチェーンの関わり方を考えるトークイベントを開催しました。

「一杯のコーヒーから生産地に想いを届けられないか。」
From Seed to Cupを合言葉にSustanable Cofee(持続可能なコーヒー)という文化がすっかりと日本でも浸透し、これまでにないほど産地と消費者の距離が近づきました。
一方でFrom Seed to Cupは産地から消費者にまるで片思いのように一方通行に想いが届けられているような気がします。僕たち消費者側からも一杯のコーヒーから生産地に接続できれば、まるで両想いのようにもっとコーヒーが楽しくなるのではないか。なんて想いからConnectable Coffee(接続可能なコーヒー)をというテーマを設けました。正直、僕はブロックチェーンの知識は全然ないですが、このイベントを通して皆さんとブロックチェーンの可能性に触れればと思います。

ファシリテーター 大西さんのこんな挨拶から始まったこのイベント。
ブロックチェーン技術を専門領域とし、その技術を生かしてインドネシアを拠点にコーヒー豆のトレーサビリティ向上と透明性の高いデータの提供を目指すEMURGO日本法人取締役の村崎俊介さんと、スペシャルゲストとして、ちょうど日本を訪れていた、EMURGOインドネシア法人取締役のVidy Onadiさんと一緒に、ディカッションを行いました。

参加者は、コーヒー関係者からIT業界の方など多様な方面から。

「トレーサビリティの重要性はわかるが、果たしてブロックチェーンである必要があるのか。」
「コーヒーの”品質”を、どこまで数値化できるのか。また数値化することが果たしていいことなのか。」

など、かなり本質的な質問が飛び交いました。

ブロックチェーン技術のことは、正直ちゃんとわかってないのですが。。。
コーヒーの栽培・精製工程における、品質を左右する変数となるポイントをご紹介。

ブロックチェーンのコンセプトをわかりやすく噛み砕いて、
コーヒーにどう生かそうとされているのか。
課題として抱えていらっしゃることまでありのままお話いただきました。
ブロックチェーンの可能性とその難しさ。解像度があがったように思います。

個人的には、信頼度の高い生産工程の情報もそうですが、
何よりも「最終消費者から生産者へのフィードバックができる」という未来に惹かれました。

ブロックチェーンを語る際のキーワードの一つである「分権化」。
仕組みとしては、中央集権的な組織が不要になることで、手数料をほぼかけずに少額送金できるようになります。

課題も山積みですが、コーヒーを飲んだ人が、その美味しさや、取り組みに共感し、つくってくれた生産者にちょこっとチップを支払う。

そんなことが可能になれば。
物理的には遠く離れた産地との、距離がぐっと縮まる未来にワクワクしました。

コーヒーとブロックチェーン。
一見交わらなさそうなテーマですが、こういった角度からコーヒーを語り合うことが新鮮でしたし、
なにより様々な角度からコーヒーをみることの重要性に気付かされたイベントでした。