ワールドコーヒーリサーチの5カ年計画

2021.02.28
  • 産地の話

コーヒーの研究機関にワールドコーヒーリサーチという機関があります。世界中のコーヒープロフェッショナルが集まり、コーヒー生産国で様々なプロジェクトを行っております。

最近のプロジェクトは、もっぱら様々な品種を各生産国で栽培したときの適応度合い、品質の変化、生産量の変化というものでした。

今までの品種研究結果はこちら

そんなワールドコーヒーリサーチが今後5年間の方針を発表したようです。(変な日本語になっていたらすいません。)

生産者の生活向上のためのイノベーションと天候変動によるリスクの中、コーヒーの未来を守るため農業分野における研究と開発を行なっているワールドコーヒーリサーチ(WCR)。2020年、WCRは世界中の生産国で調査活動を行い、また、全てのコーヒー従事者にWCRが今後行う研究と開発分野、そして優先度を確認するために、コーヒー産業に従事している方から広く意見をヒアリングしました。
調査活動を終了し、WCR関係者また外部の専門家と十分に協議し、今後5年間の新しい戦略を皆様にご紹介いたします(コーヒーは果樹であるため、その成長速度に合わせて5年スパンで計画を作成しています)。研究テーマは「生産国の多様性強化のための競争力の向上」。この計画・研究は、気候変動に直面する各生産国の多様性をコーヒー農業技術革新によって強化することを目指します。生産国の多様性を優先することによって、消費者が求めるユニークな香味・品質のコーヒーを紹介しやすくなり、それによる主要な生産地の生産者に広く経済的恩恵を享受できるようになります。5ヵ年計画では、生産量の向上・収益率の向上・気候変動復元力の向上・コーヒー市場の多岐にわたる場面での品質強化・供給リスクの緩和・気候緩和目標を戦略地理学的に前進させることを優先させる目標としています。
CEOのヴァーン・ロング女史は「今回の5カ年計画は研究対象となる生産国の優先順位を決定し、また今までおこなってきた長期にわたる各国での品種研究を再度強化するものとなります。」と述べました。今回決定した11カ国の生産国(中米5カ国、アジア3カ国、アフリカ3カ国)は、世界の生産者の半数以上がおり、輸出量は世界の30%を占めています。今後WCRは各国と強く深いパートナーシップを結び、各国の研究機関とも堅いパートナーシップ継続して行きます。
ヴァーン女史は「我々の戦略は、農業研究・開発イノベーションの足りていない部分に注力し、農家に利益を与えるようにするためのもので、一般消費者にはなかなかわかりずらい部分に力を入れて行くこととなります。一般消費者には見えない部分ではありますが、この分野は、これからも私たに素晴らしいコーヒーを届けてくれる生産者、そして各生産国からの継続的なコーヒーの供給にとってとても重要であると考えています。」

5年プロジェクト詳細はこちら

5カ年計画の詳細を要約すると

今回の研究テーマは「生産国の多様性強化のための競争力の向上」。生産国の多様性を強化することによって、各生産国の収益、品質、生産量、各消費国における供給の選択肢の増加を図ることが可能となり、気候変動が取り糺される中、もし数カ国だけにコーヒー生産を集中させてしまうと、生産供給が難しくなるだけでなく、香味的に素晴らしいコーヒーを供給することも難しくなる事態を避けることができます。この先30年で、気候変動により多くのコーヒーの木が影響を受け、コーヒー生産者さんたちも大きな影響を受けることとなります。しかし、コーヒーは、気候変動リスクを減らすことが可能となる作物の一つであるとも捉えられており、コーヒーの研究とコーヒー産業の発展は、今後の我々が生きる21世紀においてとても重要な活動となります。

生産国多様性のための強化として選定した国は、アフリカ3カ国、ケニア・エチオピア・ウガンダ。中南米5カ国、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、ペルー。アジア3カ国、インド、インドネシア、パプアニューギニア。それぞれの国で行うことは、適応する種、苗木の配布の信頼性向上とシステム化。そして、実際に農家さんの土地並びに実験場で、トライアル。それとともに品種改良の技術向上、システム化を行い、出来上がったコーヒーの品質評価、市場評価を行う。というものです。

ブラジルやベトナムが群を抜いて、生産量を増やしている中、他の国に目を向けて、それぞれの国のコーヒーも楽しもうよ、という考えにスポットを当てたのはとても素晴らしいなと思います。具体的な報告が今後上がってくると思うので、その時にまたお知らせいたしますね。

担当 山本
株式会社坂ノ途中
海ノ向こうコーヒー事業部
EMAIL: umi@on-the-slope.com
TEL: 050-7111-2209(平日10:00~17:00)
<京都本社>
〒600-8888 京都府京都市下京区西七条八幡町21

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