インドネシア ユキさんとの出会い

私たちが取り扱っているインドネシア各種の豆、どれも人気でたくさんの方にご利用いただいております

そんなインドネシアの豆ですが、各生産者さんの想いだけも素晴らしい商品だなーと自画自賛しているのですが、
実はそんな素晴らしいコーヒーを紹介してくれた方がいます。

バリでコーヒーの仕入れをしてくれているユキさんという方です。

この方とは、私が東ティモールコーヒーの品質向上でよく赴いていた時に、facebookからいきなり問い合わせがありました。
「バリでコーヒーのことやってます。」「お話聞きたいです。」と

基本的に東ティモールには、バリデンパサール経由で言っていたので、必ずバリには1泊してから、東ティモールへ飛んでいました。
東ティモールの仕事もひと段落して、そろそろ日本へ戻ろうかと思っていた時だったので、
「いいですよ〜」っと返答。バリへ向かいました。

デンパサールに到着後、ユキさんのところのスタッフが迎えにきてくれおり、そのままセミニャックと呼ばれる、バリの中でも一頭地の場所へ
ユキさんはそこで「The Koop」というカフェをしていたのです。
店内は吹き抜けの広々とした空間、白を基調としたウッド調の雰囲気が南国のカフェだな〜と感じさせてくれる作り。

到着するなり、「ようこそ!」と満面の笑みで迎えてくださり、すぐにコーヒー談義に花が咲きました。
ユキさんが言うには、ここThe Koopではバリのローカルなものだけを使ってお客さんに提供。コーヒーは焙煎機を使って自分たちで焙煎。もちろんバリ産のコーヒー。
そんなコーヒーは、直接産地へ出向き、小農家産から購入しているのだと言うことでした。

「んでね、もっと品質あげたいわけですよ〜。コーヒーの」「どうしたらいいっすかねー?」
と言うお話になり、では農家さんとお話ししに行きましょうと、トントン拍子でお話が進みました。

バリコーヒーの産地は、キンタマーニ地区が有名。僕もフィリピンでコーヒー栽培を研究しているときは品種調査でキンタマーニに赴き、葉っぱの大きさや、節間の長さとかをひたすら調べていました。ですが、ユキさんとやりとりしている生産者さんたちは、キンタマーニとは違う場所。タバナンとか、ペタンと呼ばれる場所で、キンタマーニよりも西に方にあります。

バリの都市部から車で2、3時間。
到着後早速農園を見に行きました。元気にコーヒーが育っており、コーヒー以外にも様々な作物が植わっていました。
一般的に、バリのコーヒー農家さんは単一栽培をしません。コーヒーとコーヒーの間に、オレンジやマンゴージャックフルーツ と言った南国フルーツを植えます。
また、牛やニワトリを飼い、そのフンを堆肥にして施肥をしています。シェードツリーもしっかりとしており、コーヒー栽培管理においては、インドネシアの中でもかなりしっかりと行っている産地です。
動画:バリの一般的なコーヒー農園を歩いてみた

環境的にも、農家さんの栽培技術的にもとても素晴らしいバリのコーヒー産地ですが、観光地ということもあって、コーヒーのニーズは高く飛ぶように売れます。
「バリ島産」と言う響きも海外のバイヤーにとって、売りやすい謳い文句になるので、引き合いがとても強い。
そのため、有象無象のコーヒー業者がたくさんいる産地でもあるのです。
産地のことをよく知らないと、知らないうちに恨みを買ったり、変な揉め事に巻き込まれかねない。
そんなシビアな環境でも、ユキさんは長年バリに在住していたこともあり、とても広い人脈と確かな生産者さんとのつながりで、信頼関係を築いてきました。

現在、各生産者の中でも力を入れて一緒に取り組んでいる農家さんが、ペタン、プラガのボン村で栽培しているスラマットさん。
彼とユキさんで、収穫するチェリーの熟度をあげたり、発酵過程でオリジナルの酵母菌を入れたりしています。

僕がお伝えしたことなんてほんのちょっと、精力的に活動するユキさんが先導で品質向上を行なっています。

バリは、現在、コロナの影響もあり、島全体が沈んだムード。
僕たちは、コーヒーでバリのコーヒー、そしてインドネシア各島々のコーヒーで
少しでも貢献できたらなと考えています。

インドネシア商品特集こちらから〜

担当 山本
株式会社坂ノ途中
海ノ向こうコーヒー事業部
EMAIL: umi@on-the-slope.com
TEL: 050-7111-2209(平日10:00~17:00)
<京都本社>
〒600-8888 京都府京都市下京区西七条八幡町21