こんにちは!
海ノ向こうコーヒー、デリバリー担当の佐田です。
普段は、オンラインでご注文くださった方々に送る、商品の梱包を行っています。100種類以上のコーヒー生豆がある出荷場で、1日を通して、様々な豆にふれる毎日です。
今回は、ネパール好きの私が、ネパールのコーヒーについてお話する記事です。
ネパールは、ヒマラヤを望む自然豊かで美しい国です。朝の澄んだ空気、静かな夜明けに響くニワトリの声、日の光にはためくタルチョ…なんだか、時間がゆっくりと進んでいるような、穏やかな気持ちになります。
ネパールの村に住む人々の主な生業は、農業です。イネやトウモロコシの畑をよく見かけます。その他にも、各家庭が果物や野菜を少しずつ育てており、自給自足中心の生活です。
作物の一部はマーケットに売りに行きますが、それだけでは充分な収入が得られないことも。
笑顔が素敵なネパールの人々ですが、その笑顔の裏側で、みんな、生きていくために必死に働いています。
海ノ向こうコーヒーで扱うカブレ郡トゥロポカラ村のコーヒーは、そんなネパールの1,200m~1,300mの場所で育てられています。
この村で、農家さんたちの暮らしと村の自然を守りながら新しくつくる作物として選ばれたのが、コーヒーでした。2017年から一緒にコーヒーをつくり始め、年々、より美味しくなるようにと試行錯誤を重ねています。
水道のないトゥロポカラ村では、朝から湧き水を汲みに行くそう。そんな村で精製された水洗式のコーヒーは、自然の恵みに感謝していただきたくなりますね。
私が今まで、ネパールのコーヒーに抱いていた印象は''ティーライク''でした。コーヒー特有の味の重みが少なく、さらっと飲みやすいような。
カブレ郡のコーヒー、ネパール ヒマラヤン ヴァサンタ ウォッシュにも似たような印象を受けましたが、このコーヒーの味わい深さは、焦がし砂糖のような風味があること。香ばしさとバニラのようなぎゅっとした甘い香りが感じられ、口に含むと幸せな気持ちになります。
みなさんは、飲むコーヒーを選ぶとき何を基準にされるでしょうか。「味が好き。」「香りがいい。」などから手に取るのも良いけれど、そのコーヒーが育った産地の背景を知り、「この産地のコーヒー、興味が湧いてきた!」と手に取るのも、また違った楽しみがあるものです。
海ノ向こうコーヒーのWebサイトには、その産地に思い入れのあるスタッフが、産地のストーリーを伝えてくれる記事がたくさんあります。ぜひ、皆さんのコーヒー選びの参考にしてみてくださいね。
今回の記事が、皆さんがネパールのコーヒーに興味を持つきっかけになりますように。
私がネパールを好きな理由のひとつに、人の温かさがあります。
ネパールの村を訪れた際、村の人たちは、初めて会う私をまるで久しぶりに会う親戚が来たかのように、距離近く温かく出迎えてくれました。
その際、「いらっしゃい」の気持ちを込めて首からカダという細長い布をかけてもらいました。
ネパールに昔から伝わる習慣です。
このカダですが、ヴァサンタの豆(5kg~)をご注文いただいた皆様のもとへも、届きます。農家さんからの、歓迎の気持ちが込もった素敵なプレゼントです。ぜひ1度首にかけて、現地ネパールへ思いを馳せてみてくださいね♪