SCAJ2022 出展テーマに込めた思い

海ノ向こうコーヒーは2022年10月12日(水)~14日(金)に東京ビッグサイトで開催予定のSCAJ2022に出展します。

商品の展示や試飲の他、これまでスタッフが様々な産地に足を運び、農家さんと一緒にコーヒーづくりに取り組んできた軌跡を多角的に紹介します。産地で農家さんを対象に行ったワークショップの資料、コーヒー栽培に関する専門書、緻密な記録をつづったスタッフのノートなど、貴重な資料も展示予定!海ノ向こうコーヒーの本棚をそっとのぞくような気持ちでお楽しみいただけると嬉しいです。

さらに、期間中はミャンマーやインドなど、各産地のパートナーを招いたセミナーも開催します。SCAJ2022が産地とつながり、これからのコーヒー文化を考え、一緒に作るきっかけになれば幸いです。本日は、今回の出展テーマ「Get connected, be a collective つながろう、いっしょに作ろう。」に込めた思いをご紹介します。

Get connected, be a collective
つながろう、いっしょに作ろう。

ブースイメージ

私たち海ノ向こうコーヒーの原点は、ラオス山間部地域における森林減少を食い止めるためのコーヒー栽培プロジェクトという取り組みにあります。産地にはそれぞれ固有の課題があります。一方で、課題は産地だけに存在するわけではありません。安定した価格で高品質なコーヒー豆を入手し、多様で豊かなコーヒー文化を育んできた消費国も、急速な気候や相場の変動により、これまでの当たり前が、当たり前ではなくなる現実に直面しています。

私たちは一つのサイクルの中にいます。産地の課題を置き去りにしたまま、消費国の豊かなコーヒー文化は持続し得ません。例えば、自然の中で育まれる農作物であるコーヒー豆の味と香り。その年の自然条件が異なれば当然味も香りも変化します。均質性を求めるよりもその年の味と香りを楽しむ。消費国の知恵で新しいおいしさを発見する。それも小さな産地支援であると同時にコーヒー文化の進化にもなり得ます。私たちが産地の課題に取り組むのは、決して産地のためだけではなく、消費国におけるコーヒー文化の持続性を高めるための取り組みでもあるのです。

そのために私たちができること、それは産地に寄り添い、産地を誰よりも知る存在として、産地の課題や知恵を消費国の皆さんと共有すること。また、消費国に拠点を置く存在として、消費の実態を知り、産地へとその情報を還元していくことです。双方向の学び合いを促進し、その情報を蓄積していくことで、生産者から消費者に至るまで、コーヒーに関わるすべての人たちにとってアクセス可能な知のインフラを築くことができます。

私たちは小さいことを大切にします。小規模農家や小規模ロースターなどの声に耳を傾け、小さな力を集めることで、コーヒー業界や社会全体にやがて大きなインパクトを与えられると信じています。私たちのコーヒー業界を、より透明性と持続性を持った業界に変えていく。産地の課題を一つひとつ解決し、より良い世界を築く。そのために私たちは、コーヒーに関わる様々な人とつながり、共に行動していきます。

Get connected, be a collective
つながろう、いっしょに作ろう。